Last Modified: 2005年09月13日21時53分

自己紹介(松本直樹)

(御連絡はメールでホームページの末尾にあるアドレスまで。ご意見を歓迎します。私の掲示板への書き込みでも良いです。)

  経歴書 にあるような経歴ですが、もうちょっとお話的に仕事のことなどを書いておきます。


1.仕事

 現在は日本(東京)で弁護士業をしています。日本の裁判所での訴訟や交渉などの他、米国での裁判(特許訴訟)のためのお手伝いの仕事などもしています(特許などの出願の業務はしていません)。

 事件の種類としては、特許侵害訴訟・著作権侵害訴訟、特許侵害の成否についてのアドバイス、といったことが圧倒的です。それ以外の相続やら債権回収やらもたまにはありますが、自分でもあまり適任とは思えなかったりしますし、従前からの縁が無い限りわざわざ引き受けようとは思わないですね。

 事務所は千代田区にあります(ここにご案内)。

2.事務の合理化

 単純事務作業をいかに合理化するか、その工夫が趣味になっています。

2.1 窓付き封筒

 たとえば宛名書きについて言えば、これは独立する前からなのですが、窓付き封筒を使います。すなわち、書面の左上に宛名を全部書く書式を必ず実行ます(もちろんワープロが前提です)。書面中に書いておくと、封筒に宛名書きをしなくて済むだけでなく、自分の記録としても便利です。そして、窓付き封筒に入れます。

 また、継続的に送付することが明白な相手については、宛名ラベルを複数作っておきます。レポートを書き始めるときに、また準備書面をドラフトし始めるときに、用意しています。

2.2 ドキュワークス

 裁判所に出す書類のとりまとめ、特に証拠の写し(コピー)の作成が、代表的な機械的作業ですが、単にコピーをとるだけでなく、証拠の番号を付けたりすることもあって、それなりに面倒です。証拠の写しについては、ドキュワークスの使用が極めて重要です。富士ゼロックスのドキュワークスのページ

 それなりに重要な書類については、受けとる端からスキャンしてドキュワークスファイルにしておきます。これで、証拠とする場合にもそれを扱うだけで済みます。しかも、証拠番号などもドキュワークスのアノテーションの機能で書いておけば、コピーしたものの上に手書きをする必要はなく、写しの提出が極めて楽です。

 書類の多くをドキュワークスに入れているので、その他、検索の場面などでも役にたちます。

2.3 電子メール

 最近では、依頼者との連絡は殆ど専ら電子メールになりましたから、封筒を使う機会も随分と減りました。電子メールだと、プリントアウトする必要もなくすぐに作業が終わりますし、ファイルする手間も不要です。後から探すのも、ソフトの検索機能を使えば簡単です。

 電子メールは、ニフティの極めて初期の頃から使っており(昔は交わす相手がまったく居なかった)、ずっと同じアドレスで受け取れるようにしているのが自慢です。

2.4 音声入力

 もう一つ、ビアボイスの音声入力を愛用しています。電脳環境の方に書いたことを参照。

3.ちょっとセールス

 私のセールスポイントは、法律の先生とも対等に話が出来つつ、かつ『日経エレクトロニクス』を楽しんで読めることです。

 特許分野の弁護士としては、実際の仕事の相当部分は、明細書やら物件の内容に関する文書やらの技術文書を読むこと、またその種の説明を聞くことです。法律問題を調べることもありますけれど、技術文書の方が多いです。その際の読み方は、エンジニアが技術内容を理解するのとは違い、主に、クレームの要件に合致しているのかどうかを考えているものではありますが、それにしても、やはり読む必要はあります。

 そういうこともあって、この分野でご活躍の弁護士には、工学部または理学部のご出身の方が多いです。多分、むしろ多数派だと思います、法学部よりも。

 私の場合は、学部の段階で既に法学部に行ってしまったのですが、2年生までは理科系のクラスでした。また、高校時代など、アマチュア無線部で半田ごて細工をしたりしていました。そういう訳で、技術系の話は好きですし、基礎的な理解力は十分にあると自負しております。

 そういえば、米国にいた際、ロースクールの日本人留学生と話をしたら(ニューヨークではないところで)、ニューヨークでないとみんな自分の車に乗っているのに、それが何気筒のエンジンを載せているのか、知らない。ついでに、テレビの映り方の原理を聞いたら(ラスタスキャンとかの話)、まるで理解してない。まして、色差信号やNTSCでの位相差平衡変調の話など知るわけもない(説明してあげるのも到底無理)。みんなインテリなのに、本当に文系でビックリしました。

 また、もちろん英語も出来ます、一応は(ニューヨーク州の資格があるくらいですから。でも日に日にヘタになっています)。米国特許法も、それなりに把握しています。

4.やっている仕事

 冒頭にも書きましたが、侵害訴訟の代理が最も重要な仕事です。この件(認容額12億円余り)この件(均等侵害肯定例)この件が自慢ですね。しかし、こんなに良い事件は滅多にありそうにはないです。相手が応じなくて訴訟にまでなるのは、こっちの特許がヘボなのか、そうでなければ何か難点があるのか、というものではあります。上記の件でも、特に均等侵害の件は、こっちのクレームに難点があったとも言えますが、でも中身のある発明で、現に実施者(侵害者を含む)はとても儲かっていた話です。

 特許以外でも、この件のような著作権事件もやっています。この件は、著作権といってもソフトの画面表示の著作権が主張されたものの被告側を代理したものですが、仮処分段階(私の受任前)では一部が侵害とされていたものが、本訴では全部非侵害とされました。そこまではとても格好の良い展開だったのですが、その後、高裁で和解した後にややグチャグチャな話が発生してしまったりしました(ここに経過報告)。まあ、結局は大過なく和解できましたが。

 他は、侵害の可能性の検討のご相談や、権利行使のためのご相談などです。なお、相談をナリワイにしていますので、それについて報酬をいただくのが原則です。電車内の公告で“相談は無料”なんて書いてあるのを見かけることがありますが、私のところは違います。ただし、メールでの相談は公開を条件として私の興味で無料でご返事することがありますし(ここに公開)、個人のご相談については経済的な役に立ち方に応じて考慮します。

 本来的な仕事とはまったく関係なく、少額の回収事件や身分事件をやってみたりすることもあるのですが、敢えてやりたいわけではありません。でも、そういう件で、あからさまなウソに直面したりする経験も、或る程度は続けている必要があるかな、と思っています。弁護士としての対応能力の維持と向上のためにも。

 報酬について。時間制報酬を、まあそこそこのレートで計算するのを基本としますが(大事務所と比べたら安いと思うのですが)、実際の計算は、効率的にやればこのくらいの時間で済んでいるよな、と思った時間に留めてしまうのが普通ですね。それでも、目新しい件の明細書と先行技術文献を読んでレポートを書けば、どうしたって最低10時間くらいはかかってしまいます。それなりの規模の事業をしている会社からの、フリのご相談の場合は、せめてその位のチャージは前提としてください(個人の場合はこれと無関係です)。

 訴訟案件なら、特に原告側の場合には、低い目のレートでの時間制報酬に成功報酬を組み合わせることを相談して決めるのを通例としています。その方がやる気が出ますし、依頼者の方でも払いやすいと思われますし。それでも低い目とはいえ時間制報酬を組み合わせるのは、着手金の代替として、特に依頼者も実施している企業の場合には権利主張自体に業務上のメリットがあることを反映させる趣旨です。

 なお、弁護士会ではこういうことになっているようです。

以上


http://homepage3.nifty.com/nmat/jikosho.htm

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御連絡はメールでホームページの末尾にあるアドレスまで。


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