日本の列車の指定席の設け方は非効率

日本の列車の指定席の設け方は非効率

今日の文句by松本直樹

1. 木更津出張でした

 今日(1月28日)は木更津の裁判所まで出張でした。午後の法廷でしたが、すぐに終わったので、木更津午後2時10分発の特急ビューさざなみ14号に乗ることができました(ちょうどこれが良いタイミングだったので特急に乗りました; この文章(の原文)はそこで書いています)。

2. 指定席が余っている!

 この列車で、“なぜ日本では、こういう座席の指定の仕方をするのだろう? ”ということを痛感させられました。以前からたびたび感じる不合理なのですが、指定席車両が余っているのです。

 今日の列車は、9車両構成でしたが、そのうちの1号車から5号車までが指定席車両でした(グリーン車を含む)。つまり過半が指定席なんです。それで、6号車から9号車までの自由席が殆ど満員の状態。これに対して私が乗っていた3号車には、他に1人も乗客が居ませんでした。(私は、自由席がほぼ満員だったために、車内で指定券を買ったのでした。)

 指定席車両がガラガラだったのは、私にとってはこれでもいいけれど、効率的とは思われない話です。もっと自由席車両を増やしておくべきです。まあ、今日の列車の場合は、立っている人は殆ど居なかったようなので、良いようなものですが、私にしても席を指定してもらったわけでもないのにどうして“指定席代”300円也を払わされているのかは謎です。

 JRとしては、なるたけ指定席券代金300円也を取りたいということなのかもしれませんが、こういう列車(指定席車両がたくさんあってガラガラになっていて、一方で自由席に立っている人もいる列車)は少なくないように感じます。

3. そもそも、あらかじめ分けておくのが間違い

 それでも、指定席車両が足りなくて困るといけないから、こういうことがあっても仕方がないのだ、という考えもあるかも知れません。しかし、これは違うと思います。

 そもそも、指定席と自由席をあらかじめ分けておくから、こんな非効率なことも起こるのです。ヨーロッパの列車を見ると(私もちょっとしか行ったことがないのにこんな発言をして申し訳ないのですが)、やり方がまったく違っています。

 日本では指定席と自由席をまず分けてしまっているわけですが、ヨーロッパではそういうやり方をしていません(TGVなど、全席指定という列車はありますけれど)。座席指定をした人の分だけ、座席に「reserved」の表示をしています。他は全部自由席です。こういうやり方の方が効率的なのは間違いないでしょう。

 映画館での指定席も同様です。いや、同様どころか、もっとずっと不合理に思います。一番見やすい席を、誰も使わなくしてしまうのですから。


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